近年、山林購入者の中には投資目的のほかに、エネルギー事業のための用地購入や別荘、ログハウス建設のための購入が目立つようになりました。
別荘はもともと、休日に都会の喧騒から開放されるために建てられていたものです。
そんな別荘の使い方も変わってきて、近年では定年退職後の第二の人生の棲家として建てる人も増えています。
別荘といいながら、実質は住居なのです。
別荘やログハウス建築目的の山林売買
山林に別荘やログハウスを建てて住むためには、ライフラインの確保や近隣との付き合いなど、通常の山林売買には見られない問題が生じます。
それでも田舎暮らしやスローライフに憧れる人は多く、住居目的としての山林購入、別荘建築はこれからも増加するものと見られます。
太陽光発電や風力発電用地として山林を購入し、同時にそこに住むというものです。
それを可能にしたのが、山林所有者の意識の変化といえるでしょう。
詐欺業者にはご注意を
以前は山林を購入したくてもなかなか所有者が手放しませんでした。
この傾向は、山林購入希望者にとっては朗報といえるでしょう。
山林売却が増えれば購入者にとっては選択肢が増えることになります。
ここでひとつ気をつけたいことがあります。
山林を売りたい人が増え、購入したい人も増えると、そこにつけ込んでひと儲けしようとたくらむ業者が出てきます。
中には明らかな詐欺業者もいる可能性がありますので、購入手続きにあたっては慎重な対応が必要です。
良質な物件を探す方法とは
では山林売買の良質物件はどうやって探せばいいのでしょうか。
業者に騙されないようにするためのポイントを考えてみましょう。
不動産情報で山林売買のページを見ると、スローライフを希望する人向けの情報の中に、地目が山林となっている物件があります。
不動産業者に問い合わせると、山林と明示してあるが実際は山林ではないなどとあいまいな説明をします。
しかし、価格が安い割に面積が広い物件は山林の場合が多いと考えたほうがいいでしょう。
大まかな目安として、坪単価が数千円で100坪以上の土地なら山林である可能性があります。
単に山林として購入するだけならいいのですが、そこに家を建てて住む場合は考慮が必要です。
というのは、山林の売買は境界線があいまいな場合が多いからです。
契約書上の境界線と実測の境界線が違っていると、そこに住んでいる人は落ち着きません。